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介護事業の始め方−介護事業の設立支援【愛知、岐阜、三重】

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小規模デイサービスのメリット・デメリットprivacy policy


通所介護(デイサービス)の中でも、比較的参入がしやすいのは小規模デイサービスです。

ここでは、小規模デイサービスを行うにあたってのメリット・デメリットを見てみましょう。

小規模デイサービスのメリット

1.小資本での起業が可能

 小規模デイサービスの1番のメリットは、比較的小資本での起業が可能であるということです。

 まず事業所を確保しなければなりませんが、デイサービスを行うには立地はそれほど重要ではありません。
 周りに利用者となる高齢者がいるのであれば、駅前や大通り沿いなどの一等地である必要はないのです。
 また、小規模デイサービスであれば利用者数が少人数のため、指定基準にある食堂や機能訓練室の面積も
 それほど広さを必要としないため、賃貸料などを抑えることができます。

 提供するサービスの内容にもよりますが、事業所の内装工事や設備投資も必要最小限にすることで
 初期投資を抑えることが可能です。

 このように、小規模デイサービスを開設する場合、比較的小資本で始めることが可能です。
 したがって、最初は小さく始めて、事業が軌道に乗ってから事業所の拡張や多店舗展開という
 流れをお勧めします。


2.必要な人材が集めやすい

 通所介護に必要な人員は、管理者、生活相談員、看護職員、介護職員、機能訓練指導員です。

 小規模デイサービスの場合は、看護職員と介護職員は合わせて1名で良いため、資格要件のある
 看護職員の確保が不要となるのは、採用の面でも費用の面でもメリットとなります。


3.黒字化に必要な利用者数が少ない

 介護事業で売り上げを確保するためには利用者の獲得は欠かせません。
 しかし、上でも述べたように、小規模デイサービスの場合は、初期投資や事業所の賃貸料、人件費などの
 運転資金を抑えることができるため、事業が黒字化するために必要な利用者数が少なくてすみます。
 また、単月黒字を達成するまでの期間も短くなりますので、事業が軌道に乗る前に運営資金が底をつく
 というリスクを低くすることができます。


4.介護報酬が優遇されている

 小規模デイサービスの介護報酬は、通常規模や大規模にサービスに比べて、単位が高くなっています。
 したがって、効率よく売上を上げて利益を確保するという視点からすると小規模デイサービスとして
 事業を行うことにメリットがあります。

介護事業全体のメリット

1.売掛金の回収が容易

 介護サービスに対する介護報酬の9割は国保連から保険料や公費を財源として支払われ、
 残りの1割を利用者が負担します。
 したがって介護報酬の9割はサービス提供の翌々月になりますが、確実に回収することができます。
 利用者からの1割についても、金額自体は少額であるため回収し易いと言えます。

 また、生活保護指定介護機関の指定を受けた事業者は、生活保護の利用者に対して
 サービスを行うことができます。
 この場合、利用者の負担はなく、全額が国保連から支払われます。

 他の事業のように取引先の倒産などにより売掛債権が回収できなくなるような危険性はほぼないと言っても
 よいでしょう。

2.売上変動が少ない

 業界によっては、季節や月により繁忙期と閑散期があり、月の売り上げに大きな差が出ることがあります。
 一方、介護業界では、休日や長期休暇などにより多少の波はあるかもしれませんが、毎月の売り上げは
 安定してきます。
 一度事業が軌道に乗れば、売り上げが大きく下がることは考えづらく、安定した収入が期待できます。

3.在庫を持たなくてもよい

 介護事業では、製造業や小売業のように在庫を持つということがありません。
 商品を仕入れるということがないため、不良在庫を抱えて経営に悪影響を及ぼす危険がありません。

4.リピーターの獲得が容易

 (売り上げ=客単価×客数)で求められます。
 つまり、売り上げを上げようとすると、お客様1人あたりの単価を上げるか、購入するお客様の数を
 増やさなければなりません。
 1回限りのお客様の場合、常に新規顧客の開拓をしなければならなくなります。

 介護業界では、1度利用して頂いたお客様は、事故やトラブルなどがなければ、通常は次回も利用して
 いただけるため、売り上げ確保に不可欠なリピーターの獲得が他の業界よりも容易です。

5.介護市場の拡大

 2015年には65歳以上の人口が3,000万人を超え、2042年に3,863万人でピークを迎えると
 推計されています。
 また、要介護認定者数も年々増加しており、今後も増加すると予想されます。
 このように、介護を必要としている人の数、今後介護が必要となるであろう人の数が増えるということは
 介護サービスを提供する介護事業者にとって、事業を展開していくうえで追い風になると考えられます。

小規模デイサービスのデメリット

小規模デイサービスには、上に挙げたように多くのメリットがあります。
しかし、デメリットもあります。

小規模デイサービスは利用者数が少ないため、入院等で利用されない場合の売上への影響が比較的大きく
なります。
また、利益を確保するためには、余裕をもった人員配置は難しくなります。